緑内障のタイプ



■タイプ①原発開放隅角緑内障

房水の排出口にあるフィルターが目詰まりを起こす

緑内障は、房水の流れがどのように滞ったかによって、「原発開放隅角緑内障」「原発閉塞隅角緑内障」の2つに大別できますが、 他に「続発緑内障」もあります。


●原発開放隅角緑内障とは?

房水の排出口で、フィルターの役目をしている線維柱帯が徐々に目詰まりしてくると、房水の水はけが悪くなります。 そのために眼圧が上がって起こるのが、原発開放隅角緑内障です。 線維柱帯は、房水を濾過する網目状の組織です。もともとは詰まった老廃物を自分で食べて処理する機能を備えています。 しかし、この機能が低下したり、処理能力を超える老廃物が溜まったりすると、目詰まりが起きてしまいます。

●眼圧が正常でも起こる

原発開放隅角緑内障の中には、線維柱帯の目詰まりによる”眼圧が高い緑内障”とは別に、”眼圧が特に高くない緑内障” もあります。これを「正常眼圧緑内障」といいますが、近年、日本人に大変多いことがわかってきました。 前述の疫学調査では、緑内障の人の7割以上が、正常範囲内の眼圧でした。 正常な眼圧の基準値は、一般に「10~21mHg」とされています。しかし、眼圧が正常範囲内でも視神経が障害され、 緑内障が起こることがあるのです。 なぜ眼圧が正常でも緑内障になるのか、その理由はよくわかっていません。 今のところ、”視神経の耐えられる眼圧(健常眼圧)には個人差があり、視神経の弱い人は、正常眼圧でも視神経が 障害を受けてしまうのではないか”という説が有力視されています。 そして、視神経の抵抗力が弱まる理由には、強い近視があることや遺伝があげられていますが、 これについても詳細はよくわかっていません。


■タイプ②原発閉塞性隅角緑内障

房水の排出口が塞がれてしまい、眼圧が上がる

角膜と虹彩の間の隅角が狭くなると、房水の排出口が塞がれてしまい、房水が目の外にうまく流れ出ません。 そのために、眼圧が上がって起こるのが、原発性閉塞隅角緑内障です。 隅角が狭くなるのは、年齢と共に水晶体が厚くなり、虹彩と接近して、虹彩の裏側から瞳孔への房水の流れが悪くなるためです。 その結果、後房に房水が溜まり、虹彩の根元の部分が角膜の方に押されてしまうのです。 隅角が完全に塞がってしまうと、目の中の房水が逃げ場を失います。 そうなると眼圧が急に上がり、「急性緑内障発作」を起こします。


■タイプ③続発緑内障

緑内障以外の目の病気や外傷、全身の病気、薬などの影響で眼圧が下がるために起こります。 例えば、「糖尿病」による「糖尿病網膜症」が重症化した場合には、緑内障を併発することがあります。 また、外用薬や内服薬としてさまざまな病気の治療に用いられる「ステロイド薬」を長期間使い続けると、 眼圧が上昇して緑内障を発症することがあります。