■網膜裂孔・網膜剥離の治療

剥離している場合は、手術が必要になる

一般に、網膜裂孔の場合はレーザー治療が、網膜剥離の場合は手術が行われます。 ただし、黄斑部に孔がある場合は、レーザーを当てると視力を損なうため、レーザー治療は行われません。

●レーザー治療

孔の周囲にレーザーを照射し、網膜を焼き付けて孔を塞ぐ方法です。 レーザーでやけど痕のようなもの(瘢痕)をつくることで、網膜をくっつけるのです。 治療は5~10分程度で、痛みもほとんどありません。 外来で受けられますが、瘢痕ができるまでに2~3週間かかるので、その間は激しい運動を避けます。

●強膜バックリング

網膜剥離の手術法の1つです。網膜の孔の周囲に電気凝固や冷凍凝固をした後、眼球を覆っている強膜の上から、 シリコンスポンジを圧迫するように縫いつけます。それによって眼球を内側にへこませて、剥がれた網膜をくっつけます。 より強い圧迫を要する場合は、「輪状締結」といい、シリコンを眼球全体に輪状に巻き付けることもあります。 強膜バックリングは、若い人の網膜剥離に行われることの多い手術です。 入院期間は1~2週間ほどで、手術から3ヶ月程度は、激しい運動を避けます。

●硝子体手術

網膜を引っ張っている硝子体を取り除く目的で行われます。 網膜を引っ張っている硝子体を、網膜から切り離して吸引し、取り除きます。 硝子体の代わりに特殊なガスを注入し、ガスの浮力で、剥がれた網膜を元に戻します。 この方法を「ガスタンポナーデ」といいます。注入されたガスは軽く、上方に移動する性質があるので、 網膜がくっつくまでは、うつむいた姿勢を取る必要があります。 硝子体手術は、中高年の網膜剥離に対してよく行われます。 入院期間は、施設によって差はありますが、大体1~3週間程度です。